◆僕の瞳を何時でも美しいと言う貴方に廻れ。
ぱたたっ、
「は………っえ!!?」
「…おや?すみませんボンゴレ。」
「ちょ、骸!?俺なんか不味いことしちゃったの?なんで、いきなり、泣いて。」
「ああ、…泣いて、いるんですか?僕。」
「何いってんだよ…!待って。そのまま座ってていいから!タオル取って、」
「ボンゴレ」
机に手をついてソファーから立ち上がりかけたところで、ついと袖を引かれる。
けれどもまだ骸の赤からも青からも、両の眼からはとめど無く涙がぼろぼろと流れて落ちていく。
「ボンゴレ、僕は、久しぶりに涙を流しているようです」
「ようですじゃなくて!今もしっかり泣いてるから!」
「クフフ、みたいですね。ねえボンゴレ。僕等が出会うのは初めてじゃないんですよ。僕はあなたに、幾度も逢った。いつもいつもあなたは忘れてしまうけれど、僕は解るんです」
「どう、して?」
「だってあなたは何時何処で逢っても、何時でも同じことをするんです」
「………ってオチてない!オチてないから!ああもう放せって!何時まで笑顔のまま泣いてんだよー!!」
(多分10年後ぐらい)(オチないので無理矢理終わらせようとして奮闘したもののどうにもならなかった。電波らぶ)
◆膝を抱えてきみを待つ。祈るように、きみを呼びながら。
「天国と地獄なんて紙一重だと思いません?」
「珍しいですね。貴方からそんな言葉を聞くなんて結構想定外でした。いきなり如何してそんな発言に至ったのかぐらいの質問を返すのはよろしいので?」
「すみません、思い至ったが最後、仕事の商談以外では割と話してしまうタチで。…まあ、単に疲れた脳が吐いた戯言です。骸さんならなんて答えてくれるかと思って。」
「随分とまあ…安い二面性ですね。答えとしては…そうですね、これは僕個人の意見としておきましょう。最終的な結論は貴方が出すのでよろしいでしょう?」
「ええ、俺は全然構いません。」
「天国も地獄もはたまたこの現世も、みな表裏一体。…そう思いますね。」
「……詳しく話を掘り下げてもいいんですか?やっぱりまだまだ頭は成長した割に追い付かないんです。」
「クフフ、構いませんよ。ご存知だとは思いますが、今日僕、仕事ないんです。逆に暇潰しに付き合ってもらいます。」
「それならいいんです。俺も、リボーンに見付からない限りは暇を持て余しているので。」
「おや、それじゃあアルコバレーノに見付けられてしまう前に話を終えてしまわなければなりませんか。それもまたスリルがあって…」
「…で、骸さん。」
「はいはい、わかりました。まあ簡単に言ってしまえば、貴方の言う天国と地獄は現世からかけ離れている訳ではないのではないか、と思うんです。だってそうでしょう?極楽浄土、楽園、苦のない幸せな、僕らはきっと永遠に行き着くこともできない天国とは堕落しきった世界だ。甘いそこでは争いもない。それは単に苦痛だとか憎悪だとか負の感覚を根刮ぎ鈍らせただけでは?」
「イコール、」
「地獄、ですね。六道の中にも天道があるので、そう繋げてしまいがちなんですけど。」
「まあ、それはいいとして…じゃあ現世は?」
「僕を忘れた現世こそ、まさしく地獄です。動いて生きてる時の中でしか貴方たちは僕を覚えてないでしょう?永遠なんてないんですから。例外として、道を踏み外した僕を除いて。」
「…ええ、今の俺が覚えていられるのは霧。今の骸さんだけです」
「でしょうね、それが至極当然だ。みんな知らない、忘れていく。どれだけ深く心が繋がったとしても、いつかの世で廻り廻った後、まっさらだ。リセットされるんですよ。記憶も記録も、知っていたこと全て。」
「……じゃあ、知りたいです。もっともっと、知りたいです。来世がまた人になれるかなんてわからないけど、…でも確実なのは来世の俺は骸さんを知らないってことです。また零から始まりです。それならもう一度スタートラインから、骸さんのことを教えてください。またもう一度、俺にこの話をしてください」
「………嫌ですよ、面倒くさい。まあ貴方ひとりに裂く時間程度、安いものですけどね」
「じゃあ、来世もよろしくお願いします。多分全然違う俺をちゃんと見付けて、講師を頼みますね。骸さん。」
「…ちょっと待ってください。僕が探す立場?どれだけ面倒くさがりの受け身人間なんですかあなたは。」
(普通に守護者元気にやらかしているような10年後。こういうぐだぐだトークは骸じゃなきゃ書けない。雲雀相手だとそもそも会話すら満足に流れてくれないから…。BGMは滅茶苦茶ばれてると思うがSNoWのNight
maReです。聞いたことのある人には影響を受けた余波が非常窺えます)
◆ジュリエットは永遠へと沈む。
例えることすら許されない、それはそれは眩しくて優しくて、甘くて殺したいほど憎いひと。
どろどろに溶けてしまいそうなまでに甘やかして傷口からさらに奥深く沈む心臓を抉るように痛めつけて。
それはまさしく愛憎が共鳴し反発し続ける感覚。鈍く痺れるような、優しい疼き。
こぽりこぽりと、まるで胎児が子宮で眠るようにいた。
こぽりこぽりと、薄暗く冷たい空気の中で待っていた。
こぽりこぽり、と。
こぽり こぽり と、
ごぼん、
音を立てていた泡が唐突に低く唸って暴れだす。
「 」
がばがばと口から酸素を吐き出すようにしても声は届かない。
ああ、見付けてしまったのですか。
そうして笑ってみたいが、生憎どの神経も今は自分の意思を無視してくれたため、結局瞳を開くことすらできぬまま。
「 、 」
来てしまったのですか聞いてしまったのですか見付けてしまったの、ですか。
こぽりこぽりと、水音が静まりゆく。
それでも尚こちらに何かを語りかけてるらしい。
こぽりこぽり、
こぽりこぽりと
「ま っ て い て」
貴方の全てを俺は掬う、救いたい。
こぽりこぽりと、まぎれて最後にそんな優しい戯言だけひそやかに囁かれたような、気がした。
ああ貴方と私を隔てる障害全てを壊すのは僕ではなく、美しい笑みと優しすぎる慈愛を抱えた、
「 」
折角呼んだ名前すら声にはならず
水に飲まれて何事もなかったかのように消えていった。
(囚われの骸ジュリエット、優しすぎるロミオ。なんかそんな感じ。たまーに超直感冴え渡りまくりのツナと無意識のうちに精神世界とか夢の中で接触していたらいいなとか、思うのですが…電波なのはわかってるので察してあげてください_| ̄|○)
◆なかない僕に涙をくださいもっともっと満たすようにもっと、もっと。
「僕には涙なんてありません」
「それは…ないと思いますよ。大体今日まで泣かなかったんですか?例えばこの前俺が撃たれたときとか」
「あれですか…正直、何故顔を撃ったのか悔しくて悔しくて…」
「……すいません、俺一応ボスで貴方の守護対象ですよね?」
「まあ今の僕の生の上では流れ上」
「仕方なくって顔で言うの止めてくれないかな…」
「そういう貴方こそ目が僅かながら笑えていませんよ?貴方の先生が見たらまだまだ甘いなとしごかれますかね!」
「ごめん俺が悪かったから告げ口はやめてね骸……いざとなったらお前を葬る…」
「………痛み分けのようにおとなしくお互い様という事にしておきましょうか。」
「そうだね、先週雲雀さんと獄寺君がバトルして壊したばっかりだし」
「(あれは確実に君関連の争いでしょうに)…で?何ですか?僕が泣いたことがあるかでしたっけ?」
「あ、そう。そうですよ!この前万が一につけた部隊が骸さんには血も涙もないって嘆いてたんです、それで。」
「おや?小部隊に対する優しさですか?」
「いえ、弱いなあ…って」
「そこで壮絶な笑みを見せてくれるようになった貴方が僕はいいですね」
「そらさないで答えろよ」
「クフフ、すみませんね。…そうですね、少なくとも悲しいからと言って泣いたことはありません」
「じゃあ泣いて」
「……………はい?」
「泣いてよ、骸。」
「何を…言い出すんですかボス、」
「違うよ、今だけは殺された沢田綱吉です骸さん」
「ボス、会話をしてください」
「ねえ骸さん、悲しいから出る涙だけじゃないんですよ。嬉しいから出る涙もあって、…だから、ボンゴレに殺された俺に出会ったことはそれに値すらしないんですか?」
「君って……本当に計れませんね、綱吉…君。」
「沢田綱吉はボスになる前に死んだので成長を知らないんですよ、骸さん。」
「クフフ、それは恐ろしい、老いない君はもしかすると巡りの道に辿りつくかも知れませんね!」
「……じゃあ俺はおとなしく貴方が泣くのを待ってるよ、骸さん。でもどうかその涙は俺に、ください」
「いいでしょう、欲しがりな君に僕の涙は捧げます。けれどそれは守護者六道骸ではなく、沢田綱吉を愛するたったひとりの骸としてです」
(多分ボス就任後暫くしてのはなし。電波もえ(またか))
◆アニメに骸がでて浮かれてました(わたしが
「僕、おめでとうー!(パーン)」
「…………」
「ちょっと!!!ちょっと綱吉君なに溜め息ついてるんですか!クラッカー渡したじゃないですか!一緒に鳴らしてくださいよ!」
「影だけだろ!しかもパイナップルっぽかったし!祝う意味あんのか!?」
「君までそんな!失礼ですね、ちゃんと喋ったじゃぁないですか。」
「クフフだろ!?あれ笑い声だろ!喋ってないよそんなん!」
「クフフは僕の証明です!」
「そんなにでっかい存在だったの!?」
「冗談です。ほら、さっさとクラッカー引いてくださいよ綱吉君」
「(絶対なんかあると思ってためらう)」
「ほらほら早く」
「……ううう…、(パーン)(と同時に某業社の果●グミゴールデンパイン味が溢れ出る図を想像ください)」
「クハハハハ!どうです?どうですか!!」
「アンタ何気なくパイナップル気に入ってんだろ!ネタにされてちょっと嬉しいんだろ!!(出てきたグミ全力投球)」
「グハッ!」
「あぁもう………なんでこんな奴を祝わなくちゃいけないんだ本当に…」
「…といいつつちゃんと用意されていたドリンク類を注ぐ君も君ですね」
「なんか俺、段々苦境を易々と超えられるようになってきたよ…」
「それはいい傾向ですね!」
「遠回しの苦情だったんだけど割りと理解してないよねお前」
「僕が君を苦しませるだなんて、今更でしょう?」
「いい笑顔だなこのやろう!」
「さ、ちゃっちゃと僕にも何か接いで下さい」
「……………」
「なんですか、その、厭々注いでますっていう顔。」
「解ってんなら感謝とかしろよ!」
「ありがとうございました。」
「………、ごめん俺が悪かった。」
「…君ってたまに本当失礼ですよね。」
「(あぁもうちゃっちゃと終わらそう…)はい骸さん、どうぞ!これで乾杯したらとりあえず今週は終りってさっきカンペに………って、はあ!?今週!?」
「ええ、今週は、ですよ。」
「来週もやんの!?」
「勿論じゃないですか、僕と君がアニメでも沢山のことをはぐくんでいく様子をちゃんと見守って…」
「何も生まれない何もはぐくまない!!(殴)」
「(避)何で君最近そんなにバイオレンスなんですか!」
「自覚ないの!?お前があまりにも変態だからに決まってんだろ!!ほら、さっさとコップ持って!」
「じゃあ頂きます…、おや、お祝いの時ってオレンジジュースじゃないんですか?」
「何その変な情報…」
「ソーダです、……あああ目が!炭酸が目にぃい!!」
「阿保だ!とことん変態でとことん阿保だこの人!!!」
「いた、いたた!炭酸痛いですね結構!」
「この隙に勝手に乾杯して帰ってやる…!!(かちーん)よし!ちょっとリボーン!お前そんなところで終始くつくつ笑ってないでこの変態どうにかしろよなぁ!!!?」
「あ、綱吉君まって…あぁ炭酸がー!!」
(だってまさかあの、柿ピのみで終わると思ってたんだまさかのクフフン!)
◆きっと返信はびしょぬれのかわいらしい文字で。
拝啓、日がな日がなうららかな春が近付いています、此方はとても穏やかに溺れていますがそちらは如何でしょうか。
「……………返しにくっ」
正直な反応だろう。これぐらいは許して欲しい。
唐突に届けられしはまるで呪いの手紙。
黒い封筒にじりじりと焼き付いたような赤い文字が禍禍しく思えた。
多分、正常思考。
「っていうか明らかにあの子が書いてるし…心なしか字が…」
文面のみが堅苦しくて、書体は女の子のように見える。代筆なのか。
これで手紙は三度目だったがやはり慣れない。おかしい。何かがおかしい。
しかし放置するには勇気が足りなかった故、俺はまたしぶしぶ、紙とペンを取り出した。
だってだって解っていたから。
手紙と返信が繋ぎ止める手口で、途切れてしまえば彼は一人孤独に沈みそして自分は悲しいという不可解な感情に沈むこと。
拙くてもいい、あのひとを、少しでも自分が掬えたらいい。
水に飛込んでいくことはまだできないから。
(竹内まりやの返信を聞きながら突発。クロームごしに手紙とか書いていると字がかわいくなってたりしてていやなんだろうそれももえるんじゃないのとか自己満足。ごめんすごい萌えるんだ個人的には。)
◆僕は君の声を忘れたことなど無いのに。
歩いて、いた。
世界と言えるのかそれすら解らない、影も見えない場所をひたひたと歩いていた。
人の世ではない、けれど人の世ほどの鮮やかさを持たない地獄を、ひたひたと歩いていた。
自分がどんな顔をしてどんな姿でどんな状態なのかすら解らない、ただ足は前か後ろか右か左かそれとも上か下かのどこかに向かって歩いていた。
次に生まれるのは何時になるだろうか、そうすると次の自分は一体何に生まれ如何して死に至り何時地獄への輪廻を開始して何処まで続いて何になって何かが変わって、そうしたら輪廻に囚われた、僕は。
「 」
ああ、
眩しい、青がまた僕を拐いに、
「骸さん!ちょっと、そろそろ行かないと取引が!」
耳元で、遠慮の欠片もない声がわめく。
ぱちりと瞳を開けば脳もゆるゆると覚醒して、現状を把握する。
ぼんやりとしかし精神的にどっぷりと浸っていた夢越しに見れば眩暈を起こしそうな程の色彩と、醜さをひしめかせる人の世、今の僕は、六道骸。
覗き込み不安げに瞳を揺らすのは。
「……ああ、寝てました?僕」
「寝てたっていうか…泣いてましたよ……」
彼は、溜め息混じりに僅かな躊躇いと共に笑う。
「ボス、そういうことはさも珍しげに笑いながら言うことではありませんよ」
「はいはい悪かったよ…。でもやっぱさ、珍しいだろ?骸さんが。」
くすりと笑う姿をぼんやりと見ていれば、ああそうかとようやく理解する。
「君が何時も、僕を人の世に呼んでしまうからですよ。」
きょとりと、幼さの抜けない表情が此方を向く。
「言ったって解らないでしょうから言いません、さっさと行って終わらせましょう。あちらに潜ませた僕の塊儡をそろそろ暴れさせてあげましょう」
「は!?ちょっ…いや早く帰りたいけど!お前その前に相当失礼なこと抜かしたよなあ!?」
わんわんと、まるで子供のようにわめきたてるマフィアのボスとは思えない彼の声が残響する。
人の世に生まれる度に、必ず僕を呼ぶ声が。
(立場とか関係なしでとりあえず人間道に堕ちた骸はその都度ツナに逢って、一度以上は名前を呼ばれていればいい。前世ネタ好きなんですええ。)
◆停滞デート
まずは悪感が来る。
遅れてやってくるのは物音だ。
それは例えたくもないが、仕方なく例えてみるのなら人の音。
そうして、嫌な予感に背中を押されつつ今すぐ握ったゲームのコントローラーを放り出して逃げ出したい心と激しい戦いを繰り返しながら、俺は窓を振り返る。
「ボス、」
「うわあああ!?うわあスカート!スカート危ない!」
「?……ボス、あの、骸様が。」
デートしたいって。
やはい逃げるのが得策だったと今更ながらの後悔が身を走り抜ける。
どこかの恐ろしい風紀委員長様や存在感がまず頭から来る脱獄犯のように厄災を持って窓から現れたのは、自分を守護する筈の少女、クローム髑髏だった。
「全くクロームは言葉が足りなくて駄目ですね。僕は君と別にデートがしたいわけではなく単にここらへんを案内しろと言いたかったんです勘違いしないでください。」
「………はあ…」
「何ですかその気合いのないため息、馬鹿にするなら帰りますよ?」
お前が言い出したんだろ、何て言える筈も無く、ただ骸の微妙なテンションにのまれていく。
「えーっと…骸?」
「なんですか綱吉君」
俺はお前が本当に何をしたいのか解らないよと言いたかったのに。
訳の解らぬ切り返しをされたせいでますます混乱してきてしまった。
「……え、何?」
「これしきも聞こえないんですか?君の耳ちょっと役立たずにもほどがゃありません?」
「いやもう今更細かいところは突っ込まないけど…お前今、何て言ったの?」
「先ほどはなんですか綱吉君、と言いましたけれど?」
「…………な、なんでそんないきなりフレンドリーなの、お前」
「君こそ何行き成りふざけた事を抜かしているんですか?こんな状況でどうして別の呼び方をしなければいけないんです?」
本当に何が何だか解らない。
骸が綱吉君と呼ぶことも、口調と裏腹に親しげに此方を向いて笑いかけることも、何もかも。
「……まあいいや…で、何。お前、どうしたいの?」
「そうですね、とりあえず適当に案内してください。」
「適当じゃわからないんだって、具体的にどうしたいかとか教えてよもー…」
「じゃあ君の行きたいところに行けばいいでしょう?さっさと出発してくださいよ、いい加減同じ風景で飽きました」
飽きっぽい上に我儘すぎるこの男を此処に放置して言っても、俺は、悪く無いと思う。
けれど溜め息と共に足を進めれば、すぐ横にぴたりとくっついて歩いてくるものだから。
俺はとにかく不可解極まりない骸と休日を過ごす羽目になってしまったのだ。
(ツンツンが先行して口から滑り出てしまうけれど自分が認めてないだけでツナ溺愛の骸と、ぶっちゃけなんでこの人はここにいて何でこの人は俺の横についてきて歩いて一緒にいるんだろうわけが解らない!状態のツナ。こんな骸ツナもすきです。結局骸はデートしたくてたまらなかったんだよ、多分(多分?))
◆世界が美しくなるまで
窓の外に響く自分には無関係な、無邪気な声。
味だってなにもしなかったし、弁当の中身はいくらつついても消えてくれなくて。
「(ああ、こんな世界なら)」
無くなれば良いのに。
願ったことはあった。灰色の世界。
ばくりと、調理パンにかぶりつく獄寺君に独り言を溢すみたいに呟く。
「俺ね、今が大事。」
「おっ…俺もですよ!」
「(無理しなくて、いいのに。)そっか、…うん。そうだよね。」
例えば憂鬱な朝とか、重い足を懸命に引きずってる馬鹿みたいな自分とか。
ありもしない展開に期待してたり、また幻滅して、訳の解らないくらいに寂しくなったりして。
世界は綺麗だとか、青春はとても素敵なものだとか。俺には馬鹿みたいな言葉にしか聞こえない。この目に写る世界が綺麗だなんて思えたことがそもそも一度たりとも無かったのだから。
「ありがとう。」
「へ?」
「ありがとうね、獄寺くん。」
例えば憂鬱な朝とか、重い足を懸命に引きずってる馬鹿みたいな自分とか。
おはようと言って笑いかけて、駆け寄ってきてそのまま隣にいてくれて。
なくしたくないと思えるようなものをはじめて見付けたり。
世界に緩やかながらも色がついたり、して。
「え、えあ…いいいいえ!俺はなにも、」
「(やっぱ理解してないな…)したよ。君は俺の足場を見事なまでに壊しちゃったんだもん、十分だよ!」
某日某刻、並中屋上、入ってすぐのフェンスの前で。
少し前までは味のしなかった弁当をつつきながら。
動揺する獄寺君を横に、俺は青春というものを、知ったような気がした。
(ツナの恋愛面ではない方の人生の春はリボーン来るまでありえないだろうなと思ったので…、なんとなくね。青春っつーよりツナの場合は再出発…もしくは生まれたでもいい気がします。どうだろう。ところでなかなか電波なツナになってしまった。ごめんね獄寺こんなツナで。)
◆合わせ鏡が歪んでも。
家に帰ると俺が一匹座っていた。
「リボォォォオオン!!!!?」
一部を除いてまるきりそのまま自分、としか言いようのない存在がじっと此方を見つめる事に対する居心地の悪さを感じつつ、とにもかくにも原因としか考えられないリボーンを(恐らく隠れていたのだろう)天井の隅から引きずり出して問い詰める。
「今度は何したんだよお前!」
「成長したなツナ、俺を見付けられるほどの超直感がついに身についたか。」
「こんな時だけ調子いいこと言って話をそらすな!」
「ツナ、お前に足りないのはカルシウムだ。骨でも食っとけ」
「誰のせいだー!!!」
正直に言わせて貰うと此処にちゃぶ台があったならば、潔く引っ繰り返していただろう。どうしようもない上に行き場のないむしゃくしゃした感情をぶつける場所がないからこそ、そんなヤケクソ思考が働いた。
全てにひとつひとつ突っ込みたくなる自分を抑えつついざリボーンに問い詰めようと口を開いたその瞬間だった。ぐい、と、服の隅を引かれる。
「う、わあ!?」
「お前はとことんダメツナだな。見て解んだろ、それはお前なんだ。」
「行き成りそんな急展開望んでないから!大体俺こんなじゃないだろ!」
「ハイパーだからな」
「あぁもう着いていけないわけが解らない!っていうか…えええっと……お、俺!なんでくっついてんのどうしたの!?」
リボーンによる支離滅裂かつ無茶苦茶すぎる答えをありえないという正直な感想をふまえて聞いている最中、先ほどまで床に正座していた筈の自分にそっくりな(リボーン曰く)ハイパー(…君?)はあろう事か自分の服の隅をひっぱりしりもちをついた俺にぴったりとくっついている。その後のリアクションは何も無い。
「えー……えー…、何?なにどしたのこの子…かわいいなぁ」
「言っとくけどなツナ、お前だからな、それ」
「わ!…わ、わかってるよ!ちょっと思っちゃっただけだよ!」
とりあえずランボほどうざったくないので、好きなだけひっついていてもらおうなんて思い至って喜んでいるのは、内緒。
(ツナツナ。自己満足ですごめん。でも皆ツナツナにはまるとよいと思うんだ、とてもね!!)
◆明日をください温もりをください優しさを下さい、全部全部僕だけに頂戴投げ捨てる日まで。
何処から嗅ぎ付けたのかは知らないけれど、何時も何時も、気が付けば幾ら変更を重ねたとしても新着メールがひとつ来る。
また変えたんですね、一応番号を添えておきますよ、とかなんとか。
そんな厄介な(軽くストーカーまがいの)相手からのコールに気まぐれに出てしまったせいで。
「あーもう……何してんだ俺…」
ざあざあと降り止まぬ雨の中、空色のおおきな傘をひとつさして、俺は走っていた。
聞こえてくる音は窓の外から聞こえてくるのと同じ激しい雨の音。電話越しの音に今外にいるのだろうなとか、思っていたら。
たったひとこと。
「いらない、ですか」
問いかけでもなく嘆きでもなく、それはただぽつりとおちた呟きのようで。
「そこ、動くなよ!!」
思わずそう声を大にして電話を切って、形振り構わずに走っている。
なんだかんだでよく自分のもとに来たりする骸が知っている公園なんて呑気な場所は自分をよく連れて行くたったひとつしかないだろうと無謀な賭けをしながら、水溜りに足を突っ込むことすら気に止めずに足を動かす。
十字路を真っ直ぐ、駆け抜けて駆け抜けて角を曲がったらあの制服がいつもよりも深い色を滴らせながらぽつりと雨を見上げて立っていた。
「む、くろ…!!」
「ボンゴレ、おやおやどうしましたか?」
「どうしましたか、じゃないだろ!まったくもう、なんで傘もささないでさあ!こんなんじゃお前の仲間も心配するだろ!?」
「君は、」
視線は上を向いたまま、何時もはウンザリするほどつきつけられる視線が今日は全くもって降って来ないのだ。
違和感はあったものの、再び呟きを零す骸にふいと気が向けられてしまう。
す、と伸びてきた両腕を払いのけるまでの動きが間に合わずに、そのまま苦しいほどに締め付けられる。
だんだんと空から雫が少なくなって、けれど骸の羽織る制服にはじっとりと雨の匂いと共に水滴が滲み込んでいた。
じわじわと水分が移り渡る感覚にふと現実に戻される。
「君は、心配してくださるんですか?」
「何、言ってるんだよ!大体行き成り抱きついて来んなって、誰かに見られたりしたらどうするんだよ…!」
「別に、よろしいじゃありませんか。」
「んなっ!!よくな、い……?」
そこで、突き飛ばしたところで、ようやく不可解なまでの違和感に気付かされる。
「…なあ骸、お前…何。何で泣いてるんだよ…?」
あぁなんて、
なんて危うげな子供なのだろうか、この人は。
そこで初めて、涙に気付いたように頬を拭って、くすりと、笑う。
赤と青、狂気と静寂の二つの色から、ぽたりぽたりと雨などでは計り知れない、美しい雫が零れて。
「ねえ、ボンゴレ。僕はね、貴方以外何もいらないんです。貴方がいるから僕はマフィアなんかに助力してしまった。貴方がいるから守護者なんて立場を甘受してしまった。貴方がいるからこの生に立って、貴方がいるから僕はまだ輪廻へと足を踏み出せずにいる。」
突き飛ばした場所から、水を踏む音をたてながら、彼は目の前に立つ。
冷え切った冷たい掌が、恐る恐るといったように自分の頬を両の手で優しく挟んで、上へと向かされたときにもう一度ぱたぱたと涙をとめどなく流す骸と目が合ってしまう。
「貴方がいなければ、僕は世界を憎んだままでいられたのに。貴方がいなければ僕はこんなにも苦しいと思うことが無かったのに。」
まるで、愛を欲しがる子供のように。
声を荒げて母を呼ぶ子供とは違って、静かに静かに呟くように彼はただ、愛を吐き続ける。
何故だか心臓が苦しくなって手を伸ばして、されているのと同じように骸の顔を両手で包み込めば小さく肩が、震えて。
「せめて今、僕と君しかいないここで、名前ぐらい呼んでもいいでしょう、……綱吉。」
どうしたら涙はとまるのだろうとか。
だいたい如何してお前は愛の押し売りばっかりなのとか。
俺の気持ちを一度たりとも聞いたことがないくせにとか。
勝手な思い込みで愛に狂ううつくしい女のような骸を。
「…あぁもう、これっきりだからな…!!!」
そっとそっと、抱きしめてやった。
(砂糖吐く!!珍しい!緋咲さんは骸を美化するのが好きらしいです。元ネタ提供、赤燈。ありがとうー!)
◆巡る傀儡のふたりあそび
自分よりも遥かに大きくて骨張った白いその手が流血を封じるかのように喉元にできた大きな切傷を覆う。
ただでさえ痛むそこに遠慮の一切無い掌が圧力をかけ、一瞬の麻痺の後にずくりと痛みが響く。
ただでさえ、ふらふらと帰って早々部屋の扉を開いたら容赦無く蹴りを食らってしまった腹部がおかしな痛みを脳に送り続けているのに、ついでといわんばかりに馬乗りになった骸のあいた腕は自分のこれまた切傷をつけた肩を、ぐりぐりと傷口をなぞる様にして指を押し当てる。
抉るような痛みに眉をしかめる事すら出来ずにただ呻く様な潰れそうな音を立ててしまう。
「おや、まだ落ちるには早いんじゃないですか?」
「ぐ、っうあ!?」
圧迫された痛みに脳味噌が血管になったかのようにどくどくと音を立て、同じ様な動きで、骸の掌でも覆いきれなかった傷口からは赤い血液はだらだらと溢れていく。
「あ、か…」
目に焼き付くような色を見て、刹那痛みすら忘れて安堵してしまう。ああ自分の血の色はまだ赤い。
そして、視界は全て白に塗り潰された。
鉄臭い水を踏みつける音を聞いて、目は開いた。
「生きてんのかわかんねぇぐらいぼろぼろじゃねぇか、ダメツナ」
「うるさい、な…喉やられてるんだよ…声帯、危ないかも…」
「自業自得だな」
「骸は、」
「あいつならさっさと仕事終わらせてたぞ。流石の有能っぷりだな、お前に歯向かい傷をつけたファミリーなんかもうどかにもねぇぞ。」
馬鹿にするような笑みと言動とは裏腹なまるで労るような仕草に気付いたのはつい最近だった。
血も涙もないと思い込んでいた呪われた赤子と忌卑される最強のヒットマンはそっと屈みこちらを見る。
「はん、見事なまでにギリギリ致命傷ラインをはずしてやがる」
「感心するなよな…俺は苦しいんだから…」
「何言ってやがる、あいつの愛情表現ぐらい広い心で許してんのはどこのどいつだ?」
ぼそりと、呆れたように溜め息と共にそんなことをもらしたリボーンにふと笑ってしまう。
「なんだ、わかってるならそんなこと言うなよな」
彼は何時も何時も言うのだから、あぁそうだわかっている。
君をいじめてなぶって痛めつけて泣かせて壊していいのは僕だけなのに!
あぁなんて、歪みきった愛情だろう!
(バイオレンスはひばつなかむくつなでしかできないのですが楽しいなあ。楽しい時点で既に人として支障をきたしていますがそれはもう仕方ないので許してほしい。ツナに対する愛情表現が歪んだ骸とかいいな…そして許容しちゃうボスツナが愛しいです。早く結婚しないかなこいつら…)
◆合わせ鏡リターンズ
(あからさまに頬筋を緩ませたまま両手を広げて勢い欲走りよって来た)獄寺君をするりとかわし。
(さり気なく背後から肩を組もうと迫ってきた)山本を(さらにさり気なく)ガードし。
(確実に飢えた肉食獣のような目をした)雲雀さんをことごとく撃退して。
学校での難関をいとも簡単に、しかし問題を山積みにしながら克服した俺と昨日ぽつんと置いていかれた迷子のようにウチに座り込んだもうひとりの俺(リボーン曰くハイパーな死ぬ気の自分はこんな感じだというけれど、正直な話信じられないぐらい落ち着いている。よく言ってクール、悪く言って無関心)はついに最大の難関にぶち当たった。
「やあやあボンゴレお元気ですかおやなんだか見慣れたようで見慣れないようなクフフなんですかねえそれちょっと僕に一匹くださいよできればいろいろ仕込みやすい今現在タダでさえ大きな目をかっぴらいている綱吉くんの方!」
「阿保か!!!!」
「やるわけないだろ」
「あぁもう君も真面目に応答しなくていいから!いいから!!そしてちゃかり逃げてんなよリボーンの馬鹿!!!」
窓際というよりもダイレクトに窓越しの静かなる戦いは一目瞭然なほど相性の悪いふたりが目を合わす前から始まった。
「大体なんですか僕見たことがあると思ったらそういえばアレですよねアルコバレーノが早打ちの自慢するかのように君に放った最終兵器みたいななんでしたっけ憑依弾?」
「お前のと一緒にするな」
「おやおや失礼ですねほんっとに失礼ですねボンゴレと瓜二つっていうかもう双子みたいなくせになんですかもう生意気って言うか腹立たしいっていうかうーん僕やっぱりボンゴレ意外との相性はよくありません!」
「奇遇だな俺もお前は大嫌いだから今すぐ失せろ」
「クフフおもしろいことを言いますねそれならば当然君が消えるべきでしょう彼の傍に居ていいのはこの僕のみですよだってピッタリなんですもん、邪な意味も含めてね!」
「死ね」
「君が死んでください」
「冗談じゃない」
「僕こそ同意見ですよまだまだボンゴレとの桃色の時間を過ごしてません!全然過ごしてません!」
「嫌われているからな」
「しっっっつれいですねほんとに…!!!何処をどう見たら解るんですか!っていうか君ホントに何なんですか一昨日は居なかったでしょう!」
「俺は俺だ」
「日本語って知ってますか?大事ですよ?それとも電波さんですか?」
「それはお前だ南国果実」
「ねえやっぱり君大嫌いです。」
「俺もお前が死ぬほど嫌いだからお前を此処からたたき出すまで死んでも死に切れねえ」
「それじゃあ幾度もめぐらせて差し上げましょう覚悟なさいこの、憎らしいほどボンゴレとうりふたつのまるでドッペルゲンガー!」
吹きすさぶブリザードの真っ只中に立たされた俺は。
「………、ランボー、イーピーン、フゥ太ぁー、公園連れてってやるぞー」
現実逃避、しかし背後からの体重×2人分の重みが掛かるまで。
あと、一瞬の隙も無し。
(マジでぐだぐだだだなすいません。ツナツナやっぱりスキです。らぶ。)
◆さあ世界に愛しき屍を抱いた救世主が訪れる
ねえ、滅べばいいでしょうこんな世界は君を壊す世界はねえボス、いいえいいえ違いますね今の君は大勢人間の神であるボンゴレの王ではなくたったひとりぼっちに置いていかれて押し殺され続ける沢田綱吉ですか?クフ、ああごめんなさい僕はボスを泣かそうとしているわけではないんですよ、ただ僕は君の本心と声を聞きたいだけなのですよそうだから君に触れるこの手に殺意などありません安心…ああ、出来ませんねごめんなさいまだ乾いていませんでしたね君にふさわしい折角の白を赤く染めてしまった、クフフフ、おやおやだから泣かないでくださいよどうしたらいいかって困っちゃうでしょう?…失礼ですね僕だって困るときぐらいありますよ、君に対してだけですけどね、さあそろそろ時間ですよ君の答えを教えてください君の一言で全ては決まるのです滅びを望めば世界を赤黒く染めますが君のためならば僕は世界すら救いましょう、さあ答えて僕に
命令を、
(ボスツナ死ネタですいません。例え殺されてもツナならば世界を愛し続け骸はツナを愛し続けるだろうという妄想でした。世界を救う骸とか見たら笑いだしそうですがね!)
◆にょ、にょ、にょ。
(女体化注意)
むーくろちゃーんが遊びに来たよψ (六∀´))
「綱吉くうーん!来ました出ました可愛い可愛い骸ちゃんですよさっさと出てらっしゃーい!」
「ひいい!?う、え、あ…あああのすみません雲雀さん遅刻の反省文なら書きますのでとりあえず失礼、」
「何言ってるの、ああいう馬鹿は分をわきまえなければならないだろう(がらがら)ちょっと、騒音迷惑と不法侵入してる南国生物は何をほざいてるの」
「(窓から偉そうにいったー!!)」
「クフフ!…ねぇそこのこれみよがしのミニスカな貴女、ちょっと僕の愛しい愛しい馬鹿で可愛らしい沢田綱吉君を出して頂けますか?」
「君、ちょっと咬み殺したいからそこで間抜け面とこれみよがしの胸を露出したまま待ってるといいよ」
「雲雀さんやめて窓枠に足をかけないで落ち着いてスカートの危機に気付いてくださいぃー!!」
「…ちょっと、離してくれないと君も咬み殺すよ」
「ひい!すすすすみま、せ……、あの、雲雀…さん?」
「何、じっとしててくれない?」
「その、俺は何故雲雀さんに横抱きされていらっしゃるのでしょう…」
「つーなーよーしーくーん!どーこでーすかあークハハハハっ!」
「怖っ…むむむ骸怖っ…!」
「怖がりなオヒメサマは黙って守られていればいいんだよ」
「いやあの現在はどちらかというと雲雀さんの方が…っ、ひぎゃああああぁぁああッ!?」
「…おやおや、僕のものを苦しめないで欲しいですねぇ、さあ綱吉君、僕の胸にとびこんでおいでなさーいっ!」
「(飛んだっ…何階だよあそこからとっ…飛んだっ…!)……っ、嫌だよっつーかなんでそう言いつつジャケット脱いでんだお前あと雲雀さん下ろしてください…」
「そうですよ早く綱吉君を僕によこしなさいことりさん。脱いだのはダイレクトによりコレを体感して頂くためにですよ、はいはいさっさとおいでなさーい!」
「嫌だよ!嫌だよ馬鹿だろお前っつーかマジで動揺とかないの!?雲雀さんも骸もなんでそんな普通なわけ!?」
「赤ん坊はさっさと逃亡したよ。追い付けなかったけどあれは暫く帰ってこないね。」
「リボォォォオン!!(地団駄)」
「とりあえずきみは僕の足技でも見てればいいだろう、あいつを無能にしてあげるよ。」
「おやおや馬鹿ですね、返り打ちを希望ですか!綱吉くん勝ったらごほうびに結婚しましょう今なら野球チーム作る人数でもいいですよ!」
「何の話だよ!何の話だよ!!!」
「じゃあ僕が勝ったらサッカーチームかな」
「地味に食い付かないでください!」
(反省も後悔もしていませんごめん)(あとわたしにギャグセンスを下さいいやマジで)
◆プレゼンター☆骸
「あのさあ」
「なんですか?」
「……さっきからちらつかせてるかと思いきや勢いよくっつーか思い切ったように差し出したこのやけにピンクの箱はなんなの…」
「クッハ!!…失礼、クフ……クフー!!」
「腹立たしい感じで噴出すな!っていうかクフーなんだ!?噴出すのもクフーなの!?」
「いやいや失礼しました。これはね、綱吉君。僕から君への(愛の)プレゼントです。」
「なんか聞こえたけど気にしないでいいんだよね。」
「気にしてください」
「嫌だー!!!」
「まあいいでしょう。そんなことはどうでもいいんです。ほらほら、受け取ってください。お歳暮みたいなものですよ。」
「あ、お歳暮とか知ってるんだ…。まあいいや、なんかこれ以上引っ張ると面倒くさいから…うん、ありがと…う………?」
「おや?どうしました?」
「いや、あの…うんなんでもない…(何でこんな軽いの…っていうかコレ空箱とかそんなオチじゃないのか!?)」
「さささ、開けてください」
「え?いいの?」
「ええ、君の喜ぶ顔が、僕は見たいんです…昨日と今日は僕の日だったので千種や犬やクロームに色々貰いまして。貰ってばかりというのもなんなので今日この日に君にプレゼントをしようと思ったんですよ…?」
「む、骸っ……!!(※笑うところです)…うん、わかった。ありがとう。俺開けるね!」
(がぽ。)
「…………………なにこれ」
「クハハ!いやね綱吉君。赤ん坊ったら僕のところに来て一言、今週お前は一番ラッキーだぞ。序でに言うとスケルトングッズを持ってりゃいい。とかなんとか言いましてね!ほら、スケルトンってがい骨って意味もあるでしょう。だから、スケルトン柄のスケルトンパンツですよー!」
「………」
「あ、でもこれで死ぬ気になったら大変ですよね。だから僕の前以外では穿かないで下さいね、軽く全裸状態になっちゃいますから!」
「お前いい加減に死ねぇぇぇええええええええ!!!!」
勝者、ハイパーモード沢田綱吉
(景品は骸プレゼンツのパンツを燃やすための火)
(6/9のアニリボで占いにでくさった骸祝い。ごめん安直で。そして骸嫌いじゃないよ。変な扱いしてるけどべっ別に嫌いなんかじゃないんだからね!)
◆鈍さというものは痛みと呆れ以外に何を孕むだろうか!
「君、そろそろ結婚とかしたらどうなんです?」
それは思い出したかのように呟かれた言葉。
両手を赤で一杯に染めたまま帰ってきた骸の腕を引っ張って仕方なく洗ってやっている時だった。
「……はあ?何だよいきなり。ていうか関係ないだろ、いい加減自分で洗えよ手ぐらい。子供じゃないんだからさ」
「嫌です。なんでそんな面倒なこと、僕が。」
「あぁもう!もうなんなんだよお前…!」
「痛っ、ちょっともっと丁寧に扱ってくれませんかね。僕へとへとで帰ってきたかわいそうな部下ですよ?君と君の家庭教師が無茶難題と僕に近い汚い仕事ばかり押し付けられて、精魂使い果たして付かれきった守護者様ですよ?」
「自分に対して様なんて付けるお前は今現在ぴんぴんしてるから全く以って安心しているよ嘘つくならもっとうまくつきなよ骸。」
10年前から自分の直隣で一番近い立場で支えてきてくれた同級生たちは揃って交渉に、リング争奪戦時からやけに師弟関係を超える友情みたいなものまで芽生えたらしい先輩と鬼教官は旅行と称した危険因子の監視に、10年前やら現在やらを行ったり来たりしなければならない見た目に反してまだまだ子供じみた子は自分のファミリーに、何だかんだ言いつつも群れはしないで仕事をこなしてくれる一匹狼のような軽く年齢不詳の多分な先輩も、今此処でぶすっと不満げに此方を見ている骸のように、手を赤く染めるような仕事を、文句も言わずにこなしては報告の為に窓から来て、また一つ仕事を持って去ってゆく。
骸は、違った。
ふらりと何処かから現れて、僕の仕事はどこですか、なんて言ったり。ふらりと帰って来て、僕疲れましたちょっと休ませなさい、なんて言いながら勝手に人の私室にある(コレは多分ボスだからこその大きさと柔らかさを誇る)寝心地のよすぎるベッドにごろりと転がって、ぐっすりと眠ったり。
仕事はこなすが、奇行としかいえないような不可解な行動が多すぎるのだ。
「お前…ほんとにわかんない。何が如何して行き成り結婚とか、さ。」
「だって君はボンゴレです。あれですよ、どっかから女でも引っ張ってきて子供でも産ませてしまえば後継者問題もごたごたせずにすんなりすむ。君が味わったような戦いがないように、君がどろどろに甘やかして育てればいいでしょう?裏も表も、赤やら黒やらどす黒いどろどろしたところまで、じんわりと、ね。」
さっきまで赤かった手、人が綺麗に洗ってやったそれをかざしながら、だらだらと言葉を吐いてゆく。
その様がまるで、子供のように見えたので、うっかりと溜め息をついてしまった。
「あのさあ、骸。文句があるならそうやって遠回りじゃなくて近道する勢いですっぱり言えばいいだろ。」
「別に、文句なんてありやしませんよ。クフフ、まったくお節介な人だ。君ならばいい父親になれるでしょうね」
「…だからね、骸。何か言いたいことあるならはっきり言えばいいだろ…」
「そうですね、この鈍感野郎、ですか?」
「はあ!?」
(暗に(無茶だけれども)結婚願望に近しい所有願望を持つ骸と鈍感キングボスツナ。必死に僕を娶ればいいでしょうとかガン飛ばしているものの気付かないからもうほんとなんだこいつ!とか思っている骸。ベッド借りて寝るんですが内心コンチクショー!とか思っていればいい。これは骸ツナともツナ骸ともいえないですね。いや、だから先に謝ったんだけど!(笑))
◆廻り廻って君に出会って、また廻る。
例えば無意識に脳裏を駆け巡る記憶。
今も"昔"も変わらないそれを見付けては、うなだれそうになるのだ。
「身勝手も大概にしてくださいね、毎度毎度君を探せと追い出される僕の身にもなって欲しいですよ全く…!だから言ってるんですよ、警護をつけろと。」
「悪かった、よ」
いつでも他人本意の癖に、否だからこそ彼のまわりには人が集まりそれ故に彼は傷付いて。
かばう事をいとわずその身を傷めることすら、自分以外の為なら差し出してしまうような、毎回毎回自己犠牲の激しい彼をどうしようもない程にこがれてけなして愛しんで。
そんな自分も、もうとっくのうちに彼のように他人に狂っているのかもしれない。
「ああ、本当に馬鹿なひとだ」
するりと、鉄臭く汚れたグローブを伝って、所々についた傷をなぞる。
自分の為ではない、これは傷つけられたファミリーの為の制裁の代償。
「こんなになるまでひとりきりで、汚れ堕ちて。君は他人の為となると目を離せばすぐさま奔走しますね」
「小言はいいよもう…悪かったね本当に、他人本意でさ。」
「おや、自覚ありですか…ふうん、そう。ならば仕方がない、感謝しなさい僕が君を見張ってあげましょう勝手に僕以外のために傷付かないように、地獄の果てまでね!」
満面の笑みで言ってやったのでなのか、あまりの喜びにぎゃあ、と叫ぶ我等がドンをひょいと抱えあげて帰路につく。
「クフフフ!君の盲信者達の驚く顔が楽しみですね!」
「おおおお、おろせ骸ー!!?お前が地獄とか言うと洒落になんないよー!!?」
(ストーカー宣告でオチを無理矢理つけてみたらますますぐだぐだ!(笑))
◆誰よりも愛しいから誰よりも僕を慈しんで、悲しんでもいいけれど、けれど、
打ち抜かれた穴が風を通しだくだくと血を流し痛みだけが思考を支配しようとする。
いたい、いたいいたい、とてもいたい、傷痕が心が君が、痛い。
「むく、ろ」
傷口を如何して触るんですが痛いですやめてください。
それからぼたぼたと情けない顔をして此方を覗き込んだまま泣かないで下さい生暖かくてしょっぱくて仕方ない。
声は聞こえるのだろうか聞こえていてもただ単に反応できないだけなのだろうか。
ひくひくとしゃくりあげる音を耳にしながら、瞬けばその度に彼の顔が歪んでゆく。
「う、あ、ぁぁあ、」
ぺたんと力なく座り込んだ後だらりと下げられた腕がだんだんと傷口を触り赤く染まる。
そしてそのままその掌を顔へと近づけ覆い隠してまた酷く泣き出すものだから、ついうっかりと吹き出してしまう。
そうしたのが悪かったのだろうか、直後、さらに酷く泣き声が響いてしまう。
「面倒くさいですね、君は」
「ひ、うう…ぅ」
「喉を、潰します。元々君は弱い泣き虫なんだ、脱水症状にでも進んでなるつもりですか」
ぎちぎちと筋肉が軋みそうな程重く硬くなりつつある腕を動かして、出来る限りの力を以って彼の顔を覆う掌を掴む。
驚いたような顔でこちらを見つめる瞳からはとめどなくぼろぼろと涙が零れ落ちて、やっぱり自分にぼたぼたと零れて落ちていく。
「僕は巡るんです。君がいつかの生でまた僕と出会えることは必ずです」
「いや、だ…いやだ、いや、骸…骸」
「ほらだから」
泣かないで
そう言った声が、彼に聞こえていれば
それでいい。
(自己満足すぎる骸。骸が死ぬ、最後の表情は嘲笑か冷笑か無表情がいいなと思ったんです。中にしまった心情とかは見せずに、っていうそういう話ですが。)
◆だいすきだいすきいたくしないよだからほらでていかないで!
(帰り道に何故か白衣萌を語り始めてしまったのが始まりです。)
(黒曜にあるヘルシー病院(南国病院でも可(笑)))
(院長で最高の腕を持つといわれている六道骸。)
(常備品は槍。)
(うっかり訪れてしまった綱吉は見事なまでに餌食になります。)
「どうしました、内臓破裂したんですか?」
「行き成りそんな大事なわけないです!…いえあのちょっと頭痛とか色々…多分風邪だと思うんですけど…」
「ふうんそうですか。まあいいでしょう、ほらさっさと脱ぎなさい」
「ってなんで槍振り被ってるんですかー!?あれ、あれ先生なんでそんな笑顔で!聴診器は!?俺死ぬんですか!?」
「嫌だなあ僕は医者ですよ?患者を殺す訳ないでしょう、ただちょっと君がいい反応を返してくれるものだから入院でもさせてみようかと思って」
「物騒だなこの病院!」
気に入った患者は槍でもって強制入院。
入院してああそろそろ完治するよし退院だ!と意気込んでみてもいいが、看護師は噛み癖のある凶暴な金髪わんことかヨーヨー(猛毒入り)振り回す無口な逆光眼鏡の帽子とか顔の割りに優しくて面倒見もよいのにたまに錯乱状態というかまるで院長が乗り移ったようになっちゃう人とか院長そっくりなのにかわいらしい(けどどう見ても成人していない)ちょっと常識を逸した美人看護士とかいるものだから。
「わー綱吉君、すごい綺麗な噛み痕ですね!」
「なんで貴方の病院は潰れないんですかこの金泥棒ー!変態ー!!!」
(ごめん、収集がつかないんだあまりにもアホすぎて(笑))
◆伸ばした先には君がいる。
上に上にと手を伸ばす姿につい言葉をかけてしまった。
「…何してんの、それ」
奇行の主はそれがはたから見たところの奇行だとはみじんも思っていないらしく、まるでこちらがおかしいかのように可哀想な目で、背を向けたまま顔だけ振り返ってこう言うのだ。
「わからないんですか?馬鹿ですか?」
理不尽。
「空は何時でも遠く高見の見物で、遥か下に位置する僕らの世界や更に下層の地獄がどんなに汚くても血塗られても、誰が泣こうが嘆こうがしらんぷりのまま青々と嘲笑うばかりです」
そしてまた唐突にぺらぺらと語り始めるのだ、いつものように。
気まぐれにやってきては隣や後ろや前からつらつらと持論を語り俺を適当に馬鹿にしつつ満足したら帰るものだから、力の無駄使いな上にクロームに負担をかけるだけなのではないかと不安になる。
一度、クロームに訪ねたところがあったがただ一言「………平気。」とささやかに笑いながら答えられてしまったので、骸を咎めたりはできない。
「高見の見物って、するのはいいけどされるのは大嫌いなんですよ。」
「するのは好きなんだ…」
「だから僕は空が大嫌いなんです。堕ちてしまえばいいと思うほど、ね。」
クフ、と物騒な言葉と共にくるりとこちらを振り向いた骸が、僅かにあった距離を縮めんと歩み寄ってくる。
「でも、ほら」
声と共に、それまで空に伸ばされていた腕がこちらにむかい、頬に触れた後容赦無くぎゅううとつままれる。
「いった…!」
「こちらの大空は捕まえられるでしょう?」
「………えーっと…それはつまり…何、あの、凄い言いたくないけど俺は嫌いじゃないって事?」
「……………、馬鹿じゃないですか思い上がるのもいい加減にしてください。」
「お前こそ照れ屋にもほどがあるよ…」
超直感、なんて厄介なものだとばかり思っていたがそうでもないらしい。
どうやら、骸との意思疎通には非常に有効活用できそうだ。
(そうしそうあい。ツンツンした骸は好きすぎます。そして超直感てほんと便利なモンだよなあ。)
◆さくらあでぃくしょーん←事前・事後ランブル
「なんで」
「どうして…」
「よりにもよって、こいつと」
「よりにもよってこんなやつと!」
「歌わなくちゃならないのさ」
「歌う羽目になるんですか!!」
「ちょ、あの、すいませんお二人とも落ち着いて…!!!」
言い表せないような殺気のダブルコンボを前にして恐怖すら忘れてひたすら慌ててしまった。
よりにもよって、という言葉に心の中で首をぶんぶんと盛大に振りながら同意した後、何時も通りの原因であり元凶である赤ん坊に振り返る。
「お前もさっさと反応とかしろよー!!」
「だから、何度も身にしみてるように、リボーンがあそこまで張り切ってるってことはもう逃げられないってことなんです…そういうわけで雲雀さん、すいません。俺にはなにもできません」
「なに言ってるの、君の家庭教師でしょう。まあ赤ん坊だから…仕方ないけれど。100000歩譲って仕方ないことにしておいてあげる。でもあいつとだけは絶対に譲らないよ」
「譲ったのはどこに行ったんですか」
「さあね」
ふい、と顔をそらして聞く耳持たずといった空気を態度から示してくれた。
流石、並盛を取り締まる風紀委員会現委員長にして、ふわふわと漂う雲の守護者。
…と言ったら、きっとリボーンには悪い顔をされないかもしれない。
「どうせ鳥頭ですからね、3歩歩いたら忘れる原理のようにすっぽ抜けたんでしょう。それよりも沢田綱吉、何ですかこの展開、答えなさい。」
そんな風に現実を見ないようにしようとしていたら、先ほどまでリボーンに抗議していた骸が諦めたかのように背後から現れる。
流石の骸もリボーンののらくらとはぐらかした上に、裏の裏を突くような言動にいい勝負をしても引き分けぐらいだったらしい、残念。
「だから俺のせいじゃないし俺は知らなかったからいきなりこんな展開でもしかすると一番吃驚してるの俺かもよ!?」
「…わかりました落ち着いてください」
「僕は落ち着かないな、誰が鳥頭だって?このパイナップル」
「うるさいですね喧嘩ならまとめて一気に買いますよ」
「は、がたがた抜かさないでくれるかなこの子供味覚」
「子供味覚じゃないですよ、上品でデリケートな舌なんですいたわりなさい。」
「すいませんとりあえずお二人とも再度言いますが落ち着いてくれないとそろそろリボーンがブチキレて俺に小言弾打ちそうです」
「それで、何の話?」
「君の口上ならいくらでも聞きましょう」
「聞いてくれるならとりあえずリボーンの機嫌を取って歌ってくれると俺はとてもうれしいです。」
見事なまでに以後数分の空白が開き、明らかな葛藤を繰り広げる並盛最強と黒曜最凶。
少し冷静にこの風景を見てみると恐ろしいことこの上ない。
なんだこの地獄絵図一歩手前。っていうかこの状況に巻き込まれている俺もなんだ。
「うわああああもういやになった…」
「ちょっと、いやになるのはこっちなんだけど」
「同じ意見という時点で吐き気がしますがまったくです」
「あ、結局嫌なんだ…。」
「うん」「ええ」
「……わかりました。俺が、リボーンに、少しぐらいの譲歩を請いてきます…」
待ってましたと言わんばかりの骸の笑みと雲雀さんの不機嫌オーラの低下により、いよいよ心を決めなければいけない。
あいつに抗議したとしても、たいして解決の糸口なんてものが見えるわけでもないのだから。
数日後。
「で、結局歌ったんですか、あいつら…」
「うん、なんか…成り行き?」
「あはは、面白そうなのな。だって雲雀と骸だろ?」
「そうなんだよね…もう恐ろしくて恐ろしくて……って、うわ。」
もふ、という擬音がしそうな感触が唐突にくる。
「あれ、これ…」
「雲雀のヤローの…」
「お、なんか持ってるぞ」
絶え間なく校歌を、人の頭の上で歌い続けるその黄色い鳥から山本が荷物を受け取り、怪訝そうに獄寺君が覗き込み、最後に俺が嫌な予感を感じ取る。
「ロム…っすね」
「破棄したいな…」
「お、ツナ、なんか嫌な予感とかかー?」
「嫌な予感、ですみそうにないから…でもこれ多分、よくて雲雀さん悪くてリボーンの差し金の気がするんだよね…」
「よくわかったな」
「うわあああああああやっぱりー!!!」
「お、小僧。どうした?CDプレイヤーなんかもって」
「リボーンさん、これはまさか…」
「そうだぞ、今の今まで話のネタになってた、骸と雲雀のうた、だ」
結局リボーンの打開策を俺は知らされないまま、あの後はお開きなり。
後日、ふたりは無事に歌ったということだけをリボーンの口から伝えられた。
ので、これが一体どうなってるかなんてことは、一切知らない。
だからこその悪寒だろうか。
ああ超直感、こんなところで発動するなんて。
「さ、聞くぞー」
「ノリノリだなあお前!!!」
その日の放課後。
「君のために歌ったんですよ感謝しなさい」と感想を聞きにいそいそと並盛中に参上した骸と「で、どうなの」と同じく感想を聞きに応接室から仕事を放ってきた雲雀さんが俺の両サイドではちあわせ。
前回回避した二人の前面衝突は回避できず、夕暮れの赤々とした太陽をしょって並盛中はちゃくちゃくと崩壊の一途を辿るのだった。
(とりあえずED、いろんな意味でGJでした。)
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