>>おれがおれでおまえがおれで。
(逆行案そのに。二重人格っぽいの。細かいところは都合よく捏造!(うわぁ…))
"驚嘆に値する――・・"
「………とか言ったくせに…。」
もぞもぞと久方ぶりの自分の部屋の広いベッドの感触で目は醒めた。
『そもそもなんでこんな状況になってやがる…』
「俺も知らねぇよー…なんかやるせない。なぁアッシュ、やっぱりこれ、明らかに時間が撒き戻ってないか?俺の髪、まだ長いんだけど。」
今となっては少々うざったい長く伸ばされた髪(切るのが面倒だったのと、ガイが綺麗だから伸ばしておけば、なんて言ったからそのままだった)を手でいじりながら、頭痛もなく響く声にひっそりと応えてみる。
てっきりひとつになっちゃった俺とアッシュ(恐らくアッシュになるのだろうが)はもとのルークに戻ってティアやガイやジェイドにアニスにナタリアに会ってあぁよかったーと暮らせると信じていたのに。
なのにこれはなんだろうか。
目が醒めて真っ先に聞いた声は『オイ屑!!起きろ!起きやがれこのルークが!!』と珍しく動揺したようなアッシュの声。
その事実に飛び上がるように「うわぁ!」と起き上がってきょろきょろと見渡して首を傾げて。
推測だが、と前置きをしてからのアッシュの話。そして日記に書かれた日付を見て半ば核心に移されたその事実。
「さすがアッシュ…17歳ってすっげーな…」
『逃避すんじゃねぇ。どうやら俺はあの時すでに死んでいたからな、ローレライはお前に取り込む程度しかしてはくれなかったらしい。お前が動け。俺がどうにかしてやる、仕方が無いからな。』
「あのー、一応この場合行動権とか主導権とか俺にあると思うんだけど…」
『うるせえ7歳児が!』
「どうしたルークー?」なんて懐かしいようなそんな感じになるガイの窓際からの声が聞こえるまで散々喚いてとりあえずは今までと同じことを辿ることにした。
「ここで、師匠をティアが倒してくれるといいけどな。」
『無理に決まってんだろうが、この屑。』
やっぱ無理か、と溜息をついた。
(どうにもルークとアッシュが逆行したうろたえようが表せない。なんかすんなり受け入れているあたりおかしいよな、と自分でも思います。)
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